バッファローになるか、ヌーになるか

2022年5月3日

おはようございます！亀井弘喜です。

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バッファローになるか、ヌーになるか

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「沈まぬ太陽」（原作：山崎豊子）という小説があり、それがドラマ化されてWOWOWで放送されたものがAmazonPrime Videoで見られます。

※当記事は数年前に書いたものを加筆修正しています

先々週に、僕は映画の「沈まぬ太陽」を見たばかりでした。

日航機墜落事故という事実に基づいたその迫力に言葉がありませんでした。

そして、日航という巨大企業の圧力に負けずに生き抜いた、モデルとなった小倉寛太郎さんのことを初めて知りました。

小倉さんは、労働組合の委員長をしていた方で、そのときに行ったストが原因で、カラチ（パキスタン）、テヘラン、ナイロビ（ケニア）に足掛け10年も飛ばされた経歴を持っています。

企業側の要請に答えて、労働組合を抜ければ、その仕打ちはなかったにも関わらず、「権力には屈しない」という強い意志を持って生き抜き2002年に亡くなりました。

小倉さんの著書「自然に生きて」という古い本を最近読んでいます。

そこにはとても大切な現代で生きる僕たちへのメッセージがたくさん詰まっていました。

そのメッセージの１つに

「バッファローになるか、ヌーになるか」

というものがあります。

赴任先の東アフリカの大自然に魅せられた小倉さん。

バッファローと、ヌーにはある違いがあることに気づきます。

バッファローは、ライオンに群れの１頭が襲われたとき、集団になってライオンに向かって突撃し、ライオンを追い払うのだそうです。

そして襲われた仲間の傷を舐めて、唾液で自然治癒を助ける。

そうして助け合って生きているのがバッファローなのです。

一方同じ動物でもヌーは、チーターに群れの１頭が襲われたとき、「ああ、襲われるのが、自分じゃなくてよかった」とばかりにそこから全員が立ち去るのだそうです。

ヌーだって、体重は250kgくらいあり、40〜50kgのチーターに集団で向かって行けば勝てるのに、ということです。

小倉さんの本は講演を文字に起こしたものなのですが、小倉さんはこの話をしたあとこう聴衆に聞くのです。

「あなたはバッファローですか？ヌーですか？」

僕は、バッファローのように生きたいと心から思いました。

誰か大切な人が大変な目に合っていたら、勇気を出して助けに行きたいのです。

そして仲間の心の傷を癒してあげられる存在になりたいと思っています。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

今日も素敵な１日をお過ごしください。

亀井弘喜

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