役割が人を育てる

博多でのセンターピースのことです。

参加者の男性(Aさんとします)に、
今回僕はランチのお店の手配をお願いしていました。

Aさんは、パートナーシップがテーマの１つでした。
そしてそのパートナーシップの理想の実現に向けて、

「相手のことを思って、
お店を調べて、足を運んで下見し、
当日みんなを案内する」

という体験をして欲しかったので
提案したのです。

なぜならそれは、好きな女性ができたとき、
全く同じプロセスをたどることになるからです。

Aさんにその意図も伝えてお願いしたところ
快諾してくれました。

ちなみに、
「相手のことを思って」
というのがポイントです。

「自分がどう思われるか」
ではなく

「相手のことを思って」
手配する。

そしてAさんは実際にそれをやってくれました。

４件くらい下調べをしてくれて、
その中で最も良さそうな博多のイタリアンに
参加者みんなでランチに行きました。

接客も味も素晴らしく
値段もリーズナブル。

お店のつくりもローソファーで
くつろげて今までにないくらい
楽しいランチ休憩になりました。

◇◇◇

Aさんはホッとした表情を見せていて
夜ご飯の懇親会のお店も探してもらっていい？
と頼むと

手慣れた手つきで検索して、
電話して予約してくれました。

夜もまた素晴らしいお店でした。

Aさんは、体験を重ねるたびに
自信に満ちて、力強くなっているようでした。

そして、いつか好きな女性ができたときに
一緒に楽しめるお店のレパートリーが増えたのです。

◇◇◇

そのプロセスを見ていて僕は、
「役割」というものについて考えました。

「役割」というものを
押し付けられるのが嫌な体質だったのですが、

「役割」というのは
人を育てる作用があるのだなと。

振り返ってみれば、僕も人生で
いろんな役割を担ってきました。

その役割を体験するたびに、
人生の選択肢が増えていきました。

また、優秀な上司たちというのは、
上手に役割を割り振っていたことを
思い出しました。

僕は器用さから、ついつい何でも
自分でやってしまいたくなるのですが、
役割をちゃんと作って、

その役割によって人が育ち、
関わる人がみんな幸せになる、

というサイクルも
作っていきたいと思った１日でした。

◇◇◇

そろそろ搭乗時間が近づいてきました。
今から羽田に向かいます。

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