「本当に求めているものは”消去法”で明確になっていく」

昨日の個人セッションでのこと。

クライアントの女性（Aさん）は、
これまで、いろいろなものを求めてきました。

・お金（資産、収入）
・独立（自分の店を持ちたい）
・ライフワーク（他人を助けたい、育てたい）
・パートナーシップ

そして数ヶ月間いろいろな人の力を借りて、
お金のことや独立のこと、ライフワークに
取り組んで来たのです。

結果、どれも思っていたようには
うまくいきませんでした。

むしろ、それらのことを
進めれば進めるほど、違和感が増していき
意欲が下がっていったというのです。

◇◇◇

このようなとき、
アランから教わったライフコーチングでは
２つの切り口からアプローチします。

１、その出来事・状況は、
クライアントにとってどんな成長の
機会になっているだろう？

２、その出来事・状況は、
クライアントの人生にどんな恩恵を
与えることになりそうだろう？

このケースでは、
２、の恩恵を見出すことから
やってみました。

でも、正直なかなか恩恵は
見つかりませんでした。

二人でしばらく続く沈黙…。

そして僕の中に気づきが
やってきて、こう質問したのです。

「Aさん、本当に求めているものって
何ですか？」

◇◇◇

Aさんは、キョトンとしていました。

以下、続いた会話です。

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僕：

「お金がめっちゃ手に入る状況の
１歩手前まで行ってるのに、
むしろ意欲が下がっている。

独立する方向に頑張ろうとすると、
なぜか状況がうまくいかない方へと
進んでしまう。

ライフワークのことを考えたときも
意欲が下がってしまう。

それらの出来事に恩恵を見出すとすれば

“本当に求めているものはそれじゃない”

ということがとても素早く
明確になっているということじゃないかな？」

A：「確かに。」

僕：「そしてAさんが本当に求めているのは
“パートナーシップの充実”
なんじゃないかな？」

A：「あー…、そうです！」

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そしてこの後は、
パートナーシップの充実のためには、
自分自身の生活の安心・安定という土台が
もっとも大切であること。

その安心・安定を作り出すための
行動の発想出しをして、
セッションは終わったのです。

◉お金をどうやって手にいれるか？

◉どうやって独立するか？

◉どうやって人を助けるか？

という問いから、

◉どうやって自分の安心を
生活の安定を作り出すか？

◉どうやってパートナーシップを
充実させるか？

という問いへと変わったのです。

そこからはAさんに見る見る力と
エネルギーが宿っていくようでした。

あっという間に１時間の
セッションは終わっていったのです。

◇◇◇

本当に求めているものというのは
いきなり現れてくるというよりは、

このようにして、
“本当に求めていないこと”を明確にすること、

そして
“本当に求めていないこと”を
手に入れようとするのを辞めたときに

浮き彫りになってくるということ
の方が多いように感じます。

いわゆる「やりたいこと探し」
をしている人がなかなか見つからないのも
これが原因でしょう。

「やりたいことを探す」より、
「まず求めていないことを辞める」方が
簡単でスムーズなプロセスなのです。

人は本当に求めていることは、
なかなか自分では気づけないものです。

それがこうして短いセッションで
明確になっていくことがあります。

コーチングやカウンセリングを通して
またクライアントの人生が前進していくのを
見届けることができた１日でした。

◇◆◇◆◇◆

今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございました。

素晴らしい１日をお過ごしください。

亀井弘喜