猿が猟師につかまる理由

最近読んだ本で

「ヤマ・ニヤマ」

というものがあります。

これです。
↓↓↓
「ヤマ・ニヤマ ヨガの10の教え」
デボラ・アデル
http://amzn.asia/69jR7hq

装飾はとてもシンプルなこの本。

本屋さんで手に取ったときに
しっくり来たので年末に書いました。

それ以来、毎日目を通しています。

そこにはヨガの教えだけでなく、
人生を豊かに生きる１０個のヒントが
書かれているのです。

◇◇◇

ヨガには、「八支則」という考え方があります。

１、ヤマ（制限）
２、ニヤマ（観察）
３、アサナ（体位）
４、プラーナヤーマ（調気）
５、プラティヤハーラ（制感）
６、ダーラナ（集中）
７、ディヤーナ（瞑想）
８、サマーディ（悟り）

※言葉はサンスクリット語で、
日本語訳は諸説あるため、
僕の覚えている言葉で書いています。

ヨガとはマットの上でのみ行うものではなく、
生活を通してこの８つの道で行うもの。

冒頭にご紹介した本は、
このうちの最初の２つ
「ヤマ・ニヤマ」

について書かれたものでした。

◇◇◇

今日読んだのは、「１、ヤマ」に
含まれる５つの考え方のうちの１つ

「アパリグラハ（不貪）」

についてでした。

「貪る（むさぼる）」ことをしない。

足るを知り、
今ここにいられることに満足をする。

何事も「自分のもの」として執着せず
「手放す」筋肉を育むことの大切さが
書かれていました。

◇◇◇

その中の１つのたとえ話が、
個人的にとても刺さったので、
メルマガでもシェアします。

インドで伝わる
有名な例え話だそうなのですが、

あるところに
サルとサルの猟師がいました。

猟師は、サルを捕まえるとき、
柵の中にバナナを入れておくのだそうです。

サルは、柵の外からバナナを掴んで
引っ張り出そうとします。

でも実はそのバナナは、ダミーで
籠の外には出ないように
仕掛けられています。

サルは柵の外から
柵の中にあるバナナを力強く握り締めています。

するとサルの猟師は、近づいて
サルを捕まえようとします。

サルは、柵から離れて逃げることも
できるのに、

バナナを握りしめているがゆえに
逃げることができず猟師に捕まって
しまうのだそうです。

バナナを手放して逃げれば、
猟師に捕まることはないのに、

一度捕まえたバナナをずっと
掴んでいるが故に自分自身が
猟師に捕まってしまうのです。

◇◇◇

この話は人間にも
当てはまるということで、

インドでは（特にヨガの世界で）
語り継がれている比喩なのだそうです。

執着して掴んだものを、
手放さないから、
大切なものを失ってしまう。

人生で誰しも経験したことが
あるのではないかと思います。

もちろん人間ですから
執着してしまうのは仕方ない。

大切なことは、
「手放す」筋肉をつけること。

現代社会で生きていると、
「掴む」筋肉のつけかたは
いろんなところで教えてくれますが、

「手放す」筋肉のつけかたは、
なかなか教えてもらえないのです。

◇◇◇

ヨガは、

「手放す」

筋肉を育むとても良い習慣です。

僕はヨガをするようになって、
過去や未来への執着がとても
少なくなりました。

そしてもっと簡単にできる
「手放し」習慣は、

今の自分の人生に不要なものを
１個見つけて、捨てて見ることです。

・財布の中のレシートやポイントカード
・昨シーズンも来ていない洋服、靴
・１年以上読んでいない本・雑誌

など物理的なものでもいいですし、

もう関わっていない
コミュニティのSNSのグループから
抜けてみるのもいいでしょう。

何でもいいので１つ捨ててみる。

そしてできたスペースを
感じながら深呼吸。

できたスペースには
今のあなたにふさわしい、

より素晴らしい出来事が
運ばれてくるのです。

◇◆◇◆◇◆

今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございました。

素晴らしい１日をお過ごしください。

亀井弘喜