かめちゃん語録
2025年2月1日
こんにちは、心理カウンセラーのかめちゃんです。
今回は、転職活動に伴う不安を解消する方法について、私自身の経験を交えながらお話しします。
転職活動が怖いと感じる根本的な原因は、3つの要素に集約されます:「不安感」「孤独感」「自己否定感」。
この3つの要素は、単に転職だけでなく、仕事、恋愛、結婚生活など、人生のあらゆる場面に影響を及ぼします。
転職活動が終わって仮にうまくいって新しい職場に入ったとしても、根本原因を解決しない限り、結局また転職先でも自分の同じ課題を何度も繰り返してしまうことになってしまいます。
私は人材紹介会社で働いていた経験から、「ジョブホッパー」と呼ばれる、何度も転職を繰り返す人々を見てきました。
その中には順調にキャリアアップを果たす人もいれば、単に社歴を重ねているだけの人もいます。
その違いは、まさに今日お話しする内容に深く関係しています。
この記事を解説した動画はこちら!
まずは転職活動が怖い人のパターンとして不安の強さというものがあります。
転職活動における不安とは何かというと、結局のところ自分の将来のキャリアということ。
そして将来のキャリアというものの手前には、次の職場の人間関係がうまくいくかどうかという不安もあります。
私自身の転職経験で言うと、
1社目の外資系コンサルティング会社から2社目の人材紹介会社への転職は、完全な未経験領域へのキャリアチェンジでした。
キャリアチェンジ、職種を変える業種を変える人はそもそも新入社員のときのような不安を抱くことになります。
私の最大の不安は「通用するかどうか」でした。
この不安の強さに対してどうやって安心を育んでいったら良いのかというと、これは私が教えている人間心理学センターピースの世界の考え方がすごく役に立ちます。
それは安心を感じる捉え方を選ぶということ。
何か問題が起きたときに私たちの脳というのは本能レベルで9割のネガティブなことを想起するようにできています。
これは生存の機能なわけですけれども、なので、何かうまくいかない物事が起きるたびに「やばい、こうなるんじゃないか」と妄想がいっぱい膨らんでいってしまう。
人間心理学センターピース初級では、この妄想癖を止めるためには2つの方法があり、
1つ目は自分の捉え方を選び直すということ、
そしてもう1つは相手に確認をしてみるということ。
1社目のときにうつ病と診断されるぐらい追い込まれてしまったことがあります。
これはやはり、プラスの捉え方を選ぶということができていなかったということと、
相手にちゃんと確認をするということができていなかったのだと、
今は分かります。
当時は、私の仕事ぶりが「本当に通用しない」と思ってパニックになっていました。
「やばい、この会社ではやっていけない」と思い込んだ私は焦って仕事をするのですが、
そもそも通用していない、自分の仕事が通用していない、
そしてこれからも通用しないというのは、
完全に捉え方なのにも関わらず、私の頭の中では事実だというふうに思い込んでしまっていたのです。
この不安から、上司に成果物を提出した後、フィードバックを怖がって逃げるように帰宅する日々が続きました。
「できるだけ怒られないように」と思い、必要な確認もできず、改善点も把握できないまま、同じ失敗を繰り返す悪循環に陥りました。
毎日タクシーで帰宅し、土日も出勤する状況でしたが、上司からの評価は一向に改善しませんでした。
当時は「上司のせいだ」と思い込んでいましたが、実際は違いました。
問題の本質は、自分の心の中で自分のキャリアとか自分の仕事ぶりをどう捉えているのかという、捉え方とセルフイメージがまず1つ目の原因でしたし、
上司にちゃんと確認事項を確認していない、というのが2つ目の原因でした。
センターピースで学んだ後の今なら、次のように考えることができます:
– 通用するかどうかは会社が決めること
– ドーンと構えて最善を尽くした上で、上司のフィードバックを冷静に聞く
– 「どうすれば良いか教えてください」と素直に確認する
そもそも通用するとか通用しないというのは会社側が決めること。
ドーンと構えて、自分はやれる最善のことをやっているし、これについて上司がどう思うのか聞いてみたら良いこと。
もし上司から「ここ改善して」と言われたら「わかりました」と言えば良いし、
やり方がわからないなら「どうすれば良いか教えてもらえますか?」と聞けば良いだけ。
このスキルさえあれば、逆に言うとどんな職場に行っても、どんな未経験のことをやるとしてもうまくいくのです。
今は経営者になって13年経ちますけれども、この考え方の転換により、どのような環境でも活躍できる自信があります。
それは、安心感を選ぶ習慣が身についたことと、必要な時に適切に確認できるスキルを獲得したからです。
自分に対する安心の捉え方を選ぶということがもう筋トレとしてできるようになっているということと、
何かうまくいかないこととか怖いことがあれば関係者とか、会社員で言えば上司に聞けば良いということなのです。
自営業者で言えばお客さんに聞けば良いということ。
ただ、なぜこれが聞けないのかと言うと2つ目のテーマにつながってきます。
2つ目の原因として、「孤独感」があります。
これは「つながりを育む力の弱さ」とも言えます。
2024年8月に石垣島で、著名なインフルエンサーの山納銀之輔さんにお会いする機会がありました。
山納さんは現在、時の人として絶大な人気を誇っておられますが、実際にお会いして特に印象的だったのは、心の壁のなさです。
誰とでも自然に仲良くなれる方なのです。
人間心理学センターピースでは、このような状態を「つながりブロックがない状態」、もしくは「つながりブロックが少ない状態」と呼んでいます。
逆に、人に対して過度に警戒したり、自分を隠したり、相手を詮索したり、気に入られようとしたりする状態は、「つながりブロックが大きい状態」とされています。
つまり、孤独感はこのつながりのメンタルブロックの結果として生まれているということもできるのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?結論から申し上げますと、相手との共通点を見出すことが重要です。
相手も同じ人間であり、同じ仲間だという視点で見ていくのです。
私が山納さんとお会いした際も、あえて共通点を探してみたのです。
もしも、「超人気のインフルエンサーで本もめちゃくちゃ売れている偉人」と思ってしまったら、自分がちっぽけに感じられ、なかなか仲良くなろうという気持ちになれません。
なので同じ部分をいっぱい探したのです。
例えば、山納さんも一時期はビジネスの世界でバリバリと活躍されていた経験があること、これは私も同じでした。
また、お金やビジネスで騙されたと感じた経験も共通していました。
さらに、時の人として注目を集めている経験も、私にも似たような経験があったのです。
このように共通点を見出していくことで、仲間意識が芽生え、実際にお会いしたときの軋轢も少なくなりました。
この共通点探しが、つながり感を育てる初級バージョンです。
そしてセンターピースの世界では、さらに進んだ方法として「つながりブロックの解放」という考え方があります。
これは不安を安心に変える方法とも関連していて、相手に確認するというシンプルな方法です。
「私と友達になってもらえますか?」「私の仲間になってもらえますか?」「私と仲良くしてもらえますか?」といった形で確認するのです。
その前段階として大切なのは、相手への好意をしっかりと示すことです。
仲良くなりたいという気持ちを素直に伝えるのです。
例えば、私が今転職するとしたら、新しい職場の上司がどのような方であっても、まずは仲良くなりたいという気持ちを持ちます。
その会社でお世話になる方、指示をいただく方なのですから、ゴマをするということではなく、良好な関係を築いておくことが自然だと考えています。
具体的には、「○○さんともっと親しくなりたくて、会社のことだけでなく、いろんなことを教えていただきたいのですが、よかったら今度お食事でもご一緒させていただけませんか?」「飲みに行ってくれませんか?」というように誘ってみるのです。
たとえその誘いが実現しなくても、相手からすれば好印象を持っていただけるはずです。
なぜなら、人は自分と仲良くなりたいという好意を示してくれる人に好意を抱く性質があるからです。
逆に、自分の気持ちや感情を表現できない人は、何を考えているかわからない存在として、相手に脅威を感じさせてしまう可能性があるのです。
さらに興味深いのは、つながりブロックが解消されていくと、特定の相手だけでなく、どんな方とでも仲良くなりたいという気持ちが自然と湧いてくるということです。
山納さんはまさにその典型で、誰とでも仲良くなりたいという気持ちが溢れており、その結果、多くの方から愛される存在となっていました。
私自身も、会社員時代と比べて、現在ではこの力がはるかに高まっていると感じていますし、さらにこの力を伸ばしていきたいと考えています。
このように、共通点を見つけ、相手への好意を抱き、それを伝え、最後に確認をするというプロセスを踏むことで、良好な人間関係を築くことができます。
上司、同僚、お客様など、あらゆる方々との関係が良好になれば、どのような職場でも安心して働けるはずです。
このことは、転職活動の不安を解消するだけでなく、起業の際にも同じことが言えます。
取引先やお客様など、様々な方々との関わりが生まれますし、知識習得の学びに行けば同期の方々との出会いもあります。
私が「どこででも生きていける」「何をしても生きていける」と感じられる源は、この「誰とでも仲良くなれる力」、あるいは「誰とでも仲良くなりたいと思える感覚」にあります。
センターピースではこれを「共存のあり方」と呼んでいます。
「共存のあり方」になる方法をセンターピースでは教えていますが、
多くの人は「他人軸のあり方」で人と接しています。
他人軸では、誰とでも仲良くなりたいというよりも、他人の顔色をうかがい、人を脅威に感じてしまいます。
センターピースで学びが進むと、他人軸の次の段階である「自分軸のあり方」に移行します。
自分軸では、仲良くなりたい人や好きな人とだけ関わりたいと考えます。
そしてそこから発展していくと「共存」の段階になり、他人を「もう1人の私」として捉え、すべての人を大切な存在として仲良くなりたいと思えるようになります。
この状態に至ることで、本当の意味での良好な人間関係を築くことができるのです。
つながりを育むためのポイント:
– 相手との共通点を積極的に探す
– 銀之輔さんとの例)ビジネス経験、挫折経験、人気者としての経験など
– 仲良くなりたい気持ちを素直に伝える
最後に、転職の不安における3つ目の要素、「自己否定」についてお話しさせていただきます。
人間心理学センターピースでは、自分と他人はコインの裏表だと考えています。
そのため、自己否定感が強い人は、実は他者に対する否定感も強くなってしまう傾向があるのです。
自己否定感は主に2つの形で表れます。
1つは劣等感。「通用しない」「評価されない」「キャリアを築けない」といった不安として現れます。
これは私の1社目での経験に当てはまります。
もう1つは優越感。他人を否定したり、見下したり、バカにするような言動として表れます。
これは私の2社目での経験でした。
センターピースと出会う前の私は、口が悪く、周囲の人々を敵視する傾向がありました。
自分のことも本当の意味では認めていなかったので、同僚をバカにするような言葉を使い、上司や役職者に対して不満を口にすることも多かったのです。
具体的なエピソードをお話しさせていただきます。
当時、私は10人ほどの部下を持つ営業マネージャーでした。
あるとき、部内のメールで「すごいめんどくさいお客さん対応終わりました」といった内容のメールを送ってしまいました。
当時を思えば、これは単なるストレス解消だったし、不満のはけ口だったと思うのですが、意識の高い新入社員の女性が、このメールを社長に報告してくれました。
当時は「送りやがって」と思っていましたが、今考えれば適切な行動でした。
幸い、当時の社長は人格者で、私のことをよく理解してくださっていました。
「亀井さんは本当はそういう言葉を使う人間じゃないというのを自分はわかっているけれども、そういう言葉を使って部内にメールで流すということはよっぽど何かあったの?」と、懸念を示してくださいました。
社長は普段から「言葉に気をつけようね」とか、「言葉遣いが大事だよ」とか、「自分が投げたものが帰ってくるんだよ」ということを言ってくれていたんですけれども、本当に平謝りでした。
私は深く反省し、部内のメンバーに謝罪し、これからは正しい言葉を使える上司になることを宣言しました。
当時は単純に人格の問題だと思っていましたが、今センターピースの学びを通して振り返ると、実は自己肯定感の不足が根本的な原因だったことがわかります。
当時の私は、人間としても上司としても営業マンとしても自己肯定感が不足していました。
そのため、お客様に対して見下すような、戦いを挑むような言動をとっていたのです。
成約も愛からではなく、競争や競技として捉えていました。
センターピースを通じて自己肯定感が満たされた私であれば、当時の「めんどくさい」お客様に対しても、その方の置かれている状況を思いやり、部下たちの頑張りを認められるはずです。
「このお客さんもいろんな大変なことがあるんだな」と思うだけですし、
自分も営業のマネージャーをしながらよく営業をやってるなと思うだけ、
部下の子たちにも「本当によくやってるね」と、言えるのです。
この劣等感と優越感のエネルギーは、転職先でも同僚、上司、部下、お客様など、あらゆる関係性で起こり得ます。
さらには恋愛やパートナーシップの領域でも同様の問題が起こることがあります。
相手を見下してしまったりとか、自分なんかと一緒で本当に良いの?みたいな自己卑下になったり。
センターピースでは、自己肯定感を育てる方法として、初級では「自分をねぎらう習慣を持つこと」と「マイナスのセルフイメージを書き換えること」を推奨しています。
中級では「過去のトラウマの解放」や「メンタルブロックの解消」を行います。
これらのプロセスを経ることで、成果や実績に関係なく自分を素敵な人間だと感じられるようになります。
そして、自分を素敵だと思えるようになると、他者のことも素敵だと思えるようになるのです。
結果として、自己肯定感が高まれば、どんな職場でも活躍することができますし、起業という選択肢でも成功することができるようになるのです。
自己肯定感の育て方
– 自分をねぎらう習慣を持つ
– マイナスのセルフイメージを書き換える
– 過去のトラウマの解放
– メンタルブロックの解消
今回は「転職活動が怖いと感じたら、転職にまつわる不安が安心に変わる考え方」というテーマでお話しさせていただきました。
転職活動が怖くなってしまう理由は、主に3つあることがわかりました。
1つ目:不安
2つ目:孤独
3つ目:自己否定感
「不安から安心へ」「孤独感からつながり感へ」「自己否定感から自己肯定感へ」と変化することで、転職が怖いものではなくなり、むしろ楽しみになっていくのです。
実は、この考え方は転職に限らず、様々な場面で応用できます。
例えば、移住も転職と同じで、不安と孤独と自己否定があれば怖くてできませんし、たとえ実行したとしても日々が苦しくなってしまうでしょう。
しかし、安心感とつながり感と自己肯定感を持って、すべての出来事と人間関係を捉え直す習慣があれば、移住も楽しみな挑戦として捉えられるようになるのです。
一見、転職への不安は具体的な症状のように見えます。
しかし、抽象的に考えてみると、これは個人の
「不安に感じる捉え方」「孤独に感じる捉え方」「自分を否定する捉え方」
が生み出している結果なのです。
私がセンターピースを多くの人にお勧めしているのは、
この3つの変化—不安から安心へ、孤独感からつながり感へ、自己否定感から自己肯定感へ—
という「筋トレ」ができれば、転職だけでなく、起業や人間関係、パートナーシップなど、人生の全方位でうまくいくようになるからです。
転職を考えているみなさまが、この考え方を通じて、少しでも前向きに、そして安心して転職に向き合えるようになっていただければ幸いです。
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