起業すると失うもの

今の時代は、割と簡単に、個人が
起業・独立できるようになりました。

とくに「好きなことを仕事にする」という
コンセプトは多くの人にとって魅力的なようで、
そういうセミナーは参加者をたくさん見かけます。

ただ一方で、起業・独立すると
失うものも多くあります。

失うというよりは、
「満たされない感覚」
と言ったほうが適切かもしれません。

◇◇◇

その満たされない感覚というのが、
人間心理学「センターピース」で
お伝えしている３要素なのです。

その３要素とは、

１、安心感

２、つながり感

３、自己肯定感

です。

これは
心理学者マズローの５段階欲求説と
いうものと一致します。

５段階欲求説では、
人間の欲求は５階層に分かれており、
下から順番に欲求を満たしていくことが
幸せにつながるという捉え方をします。

その５階層とは、

１、生存欲求

２、安全欲求

３、社会的欲求

４、承認欲求

５、実現欲求

というものです。

今の日本で暮らしている限り、
１、生存欲求が脅かされることは
ほとんどありません。

公共の水が出るし、
いざとなったら生活保護という
制度まで整っている国だからです。

ということは僕たちの日常生活における
「幸せ」に影響を与えるのは、

２階層目から上、つまり、

・安全欲求

・社会的欲求

・承認欲求

・実現欲求

がカギになってくるのです。

◇◇◇

この欲求が満たされる感覚を
センターピースでは、

・安心感（安全欲求）

・つながり感（社会的欲求）

・自己肯定感（承認欲求）

という風に置き換えています。

冒頭に書いた、
「起業すると(一時的に)失われるもの」
というのがまさにこの３つなのです。

◇◇◇

独立・起業すると、

・毎月の安定的な収入・給料がなくなる
（安心感が満たされにくい）

・出勤先がなくなり、「同僚」がいなくなくなる
（つながり感が満たされにくい）

・お客さんがすぐにはつかないことが多く、
セルフイメージが下がりやすい
（自己肯定感が満たされにくい）

という風に、
幸せを感じるための、
根本的な欲求が満たされにくくなるのです。

その代わり手に入るものもあります。

「やりたいことを、
自由にやれる」

という自由や

「時間を自由に使える」

という解放感です。

独立・起業を志す人は、
ここの部分に惹かれるのでしょう。
（僕もそうでした）

ただ、「やりたいことを自由にやれる」
のは実現欲求を満たすものであり、

安心・つながり・自己肯定感には、
直接はつながりません。

むしろ自由というのは、
「どうしていいかわからない」
という不安の温床だったりもするのです。

◇◇◇

「独立・起業するなら、
センターピース受けてからの方が
いいと思うよ。」

僕は独立・起業を考えている人に
そうおすすめすることがよくあります。

なぜなら僕自身がそうだったことと、
本当に順番が逆じゃなくて良かったと
思っているからです。

今独立してから６年が経ちました。

その間、大変な出来事がたくさんありましたが、
乗り越えて来られたのはひとえに
センターピースの教えがあったからだと
思っています。

・不安になったときに安心を感じる

・孤独を感じたときにつながりを感じる

・自己否定を感じたときに、
自分を肯定し、ねぎらう

そういうことが無意識の習慣になってから
起業したので、どんなに資金繰りが苦しいときも、

どんなに人間関係やビジネスで
うまくいかないときも、

出来事や状況を肯定的に捉えて
前向きに改善し続けて来られたのです。

◇◇◇

起業塾などにいくと、
不安でいっぱいの参加者を
見かけることがあります。

そういう人たちは、

「月収100万円を手にしたら
安心する」

と思っているのか、
現状全く稼げていないのに

「目標は月収100万円です」

と言ったりすることがあります。
（もちろん言ってもいいのですが）

そういうとき僕は、

「本当に求めてるのは
“安心感””つながり感””自己肯定感”
なんだろうなぁ」

と思ってそういう人を
見ていることがあります。

◇◇◇

安心感とつながり感と自己肯定感。

どうやってそれらを無意識レベルで
満たせるようになるのか。

それをお伝えしているのが
センターピースです。

 

◇◆◇◆◇◆

今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございました。

素晴らしい１日をお過ごしください。

亀井弘喜