「弘喜は共学だったらきっとモテるのにね」という亡き母の言葉

おはようございます！亀井弘喜です。

 

 

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「10代20代の写真のない僕」

 

※当記事は数年前に書いたものを加筆修正しています

 

以前メルマガで

書いたこともあるのですが

僕は10代20代の写真が

ありません。

 

写真を

撮られるのが本当に

苦手でした。

 

というか

写真を撮られるのが

嫌いでした。

 

そう思っていました。

でも違いました。

 

今になってわかります。

 

写真の中に映る

自分が嫌いでした。

 

それから

 

この嫌いな自分を見て

他人から嫌われたり

否定されたりするのが

怖かったのです。

 

そんな僕は

意識的に写真を

撮られるような場所から

身を隠しました。

 

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30代になって

急に写真が増えました。

 

仲間との写真

 

セミナーをしている

自分の写真

 

プロにお金を払って

撮ってもらった

プロフィール写真。

 

そこに映る

自分を少しずつ

好きになっていきました。

 

結構かわいい顔を

してるじゃないか

 

と思えるときすら

あるようになりました。

 

小学校５年生から

大学２年生まで

 

彼女ができなかった僕。

 

とくに

男子校だった

高校３年間は

 

全くと言っていいほど

女性との出会いや

関わりがありませんでした。

 

1994年2月14日。

高校１年生の冬のこと。

 

小学校５年生から

この日まで６年間ずっと

 

バレンタインデーは

いつも母親だけが

チョコをくれました。

 

「今年は何個だったの？」

 

そう質問してくる

母親を本当に

疎ましく思いました。

 

「０だよ。」

 

何の感情もなく

答える僕に

 

母親は

マリア様のような

優しい表情を

向けてこう言いました。

 

「弘喜は、共学だったら

　きっとたくさんの女の子から

　モテるのにね。」

 

僕はその根拠のない

励ましに嫌気がさし

 

母親を無視して

自分の部屋に籠もり

母からもらったチョコを

一口だけ食べて

 

あとはバレないように

ティッシュに包んで

 

近所のコンビ二まで

歩いてゴミ箱に捨てました。

 

ちなみに今でも

チョコや甘い物が

あまり好きではないのは

この頃の記憶が関係しているのかも

しれません。

 

 

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ときが過ぎて

2010年6月30日。

 

マリア様のようだった母は

全身転移の癌を煩い

老婆のようになり

59歳で一瞬で亡くなりました。

 

そして、今日。

2016年9月７日。

あれから約6年が経ちました。

 

僕は結婚し、

子供が５人もいて

 

たくさんの友人に

囲まれるようになりました。

 

ヨガスタジオ経営の

仕事では

 

関わる人の95%が

女性という環境になりました。

 

チョコレートも

毎年いくつかもらえるように

なりました。

 

こんな屈折した僕のことを

素敵だと言ってくれる人も

何人か現れました。

 

母が見ていた世界の方が

正しかったことを

知ったのです。

 

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「弘喜は、共学だったら

　きっとたくさんの女の子から

　モテるのにね。」

 

バレンタインデー、

チョコをもらう度に

母親の言葉がこだまします。

 

息子がチョコをもらって

帰ってくる姿を見れなかった母に

 

「チョコもらえるように

なったよ。」

 

ってちょっと自慢げに

言いたい僕が今、ここにいます。

 

そんな僕は

37歳になりました。

 

写真もたくさん増えました。

 

僕は、今の僕が

大好きです。

 

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今日も素晴らしい一日を

お過ごしください。

 

 

亀井弘喜